動物病院での検査と診断の一般的な流れ

体の状態や痛みを口で説明できないペットたち。動物病院では、身体検査とともに、体全体や個々の臓器の状態を調べる
基礎的かつ総合的な検査を実施して病気を絞り込み、診断を確定させていきます。

※具体的な診療内容は患者様の状態や動物病院によって異なります。受診先の動物病院で獣医師の先生にご相談ください。

健康診断の受診時

ベーシック検査(血液検査+尿検査+便検査)で体全体の状態や個々の臓器・
器官系が正常に機能しているかどうか、寄生虫などの感染がないか等、総合的に確認します。

□ ペットの1年は人間の4年に相当するといわれています。成犬・成猫期に入る1歳を
過ぎたら1年に1回、中高齢期に入る前の7歳頃からは少なくとも1年に2回の
健康診断が推奨されています。

□ 受診する場合は、検査前の絶食が望ましい場合もありますので、
事前に受診先の動物病院に確認してください。

不調での初診時

□ 初診時は、基本的に健康診断と同じベーシック検査 (血液検査+尿検査+便検査)
行い、どのような病気が、どのあたりにあるのか、おおまかに悪い場所を絞り込み、
その上で、必要に応じて診断を確定させるための追加検査を行います。
追加する検査は、多くの場合、動物専門の検査会社の検査センターで行われます。

□ 動物病院に行く前に、話せないペットに代わって、どんな様子か、いつ頃から
様子が変わったか、食欲はあるか、便の状態は、嘔吐はあるか等、今の状態をメモに
書いて持参しましょう。問診の際の大切な情報になります。

ベーシック検査

体全体および個々の臓器・器官系の状態を調べる
血液検査と尿検査、そして 便検査を総合して行う検査です。

定期健康診断が大切な理由①

人間の4倍も加齢速度が速いとされるペットは、数か月で
大きな体の変化が起こり得ます。加齢とともに受診回数を
増やしてあげましょう。

定期健康診断が大切な理由②

健康診断で行う検査の結果は、その時点での健康状態を
知らせてくれるだけでなく、将来起こりうる体の変化に
いち早く気づいてあげるための貴重なデータとなります。